「いざなぎ景気超え」で企業の現預金、最多211兆でも人件費横ばいの実態とは

ブログ:黒岩が斬る!!

[参考URL]

【朝日新聞~企業の現預金、最多の211兆 人件費横ばい~】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171112-00000008-asahi-brf

【日刊工業新聞~「いざなぎ超え」の好景気いつまで続くか~】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171112-00010000-nkogyo-ind&p=1

 

 

そもそも「いざなぎ超え」という表現自体に違和感がある。いざなぎ景気というのは、1965年11月から1970年7月までの57か月間続いた好景気の通称である。およそ年平均9%の成長で日本経済を押し上げた。

それに対して今回の景気局面は、所詮1%程度の成長。途中、マイナス成長に落ち込む時期もあり、それをトータルして「好景気」と偽っている。政府主導による完全なるプロパガンダである。

そして企業の現預金は昨年末時点で211兆円へと膨れ上がっている。08年のリーマンショックを経験した経営者が「保守的」になっている証拠である。人件費などを抑え、それが所得へと回ってこない。これでは好景気の名が廃る。

同時に銀行は日銀当座預金を大量に溜め込んでいる。こちらも企業への貸出が積極的に行われておらず、安全なところに「保管」している状態だ。いわゆるベースマネー、マネーストック(マネーサプライ)は増えたものの、それが有効な金融マネーとして市中に出回っていない。これを車にたとえると、アクセルを踏んでも、ギアがニュートラルに入ったままの状態ということ。完全に「カラ噴かし」である。

なぜ、こうなってしまったのか。そもそもこの金融システム自体に問題がある。国家が国債を発行し、それを中央銀行が間接的に引き受けることによって、お金というのは発生している。「借金=マネー」なのである。

だから、国家が延命するために、このバーター取引が永遠に繰り返されることになる。それがいわゆる「量的緩和」などという言葉で美化されているのだ。なので、この借金構造を打破しなければ、健全な金融・経済活動は実現しないことになる。そのためには、そもそも論になってしまうが、お金がお金を呼ぶ「利息」というのが問題となる。そしてさらに加えるならば、お金そのものが減価する仕組みが必要となる。今日の1万円が明日9900円になってしまうであるならば、消費者はいち早くお金を使おうとするだろう。これで本来の「交換手段」としてのお金の機能が回復することになる。マネーの流通スピードを上げることによって、タンス預金を引き出し、経済を活性化することができるのだ。お金を溜め込むことによって、増える仕組みを止めるのである。

なので、逆の言い方をすれば、我々の金融システムは「泥沼化」していると言えよう。国家の借金(利息)を国民が税金として負担し、中央銀行が焼け太りする妙な仕組みから脱出することができないからだ。これは国際金融資本家が作った詐欺システム。最終的に行き詰ったときには、当然のように「創造的破壊」が起きることになる。そこで誕生するのが「世界統一通貨」であり、我々はその道を着実に歩んでいる。

 

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