「米国のマティス国防長官が来日」について

ブログ:黒岩が斬る!!

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020201156&g=pol

米国防長官であるマティス氏が来日する。本日、安倍首相との会談(1時間程度)、明日は稲田防衛相と個別会談する予定となっている。マティス氏は「狂犬」の異名をとるが、知的な戦略家であり、歴史重視の戦争観を持つ研究家でもある。

本来、「軍人上がり」は文民統制の意味でも、すぐに国防長官には就任できなかった。しかし、今回は特別法の制定によって、国防長官に就任することができた。それはトランプ大統領の強い意志があったからであり、マティス氏にどうしても政権内部にいてほしかったのだ。

そもそもマティス氏は、ブッシュ陣営が大統領候補として密かに持ち上げようとした人物だ。万が一、トランプ氏が大統領になるくらいなら、クリントンと「3つ巴」まで持って行き、その後は「議会工作で何とかなる」として白羽の矢を立てた人物だ。しかし、マティス氏がそれに同調しなかったことで、この計画は頓挫してしまった。なので、今回のマティス氏の国防長官就任は、将来的に「トランプ潰し」としてこのマティス氏が再び担がれないようにする「予防的措置」、プラス、ブッシュ陣営になびなかったという「論功行賞」の意味合いもあるだろう。

同時に、マティス氏が国防長官に就任したことで、米軍産複合体はほっと胸を撫で下ろしているところだろう。たとえば、マティス氏は海兵隊出身ということもあり、「早期の沖縄からの撤退」という可能性が非常に低くなったからだ。もちろんトランプ政権の目標は「米国第一主義」であることから、駐留費用を日本側に負担させようと目論んでいる。中国・北朝鮮の脅威を一時的にでも煽ることで、日本の負担分を増額させようとしているのだ。

そのようななか、トランプ政権は今、閣僚人事の承認が遅れている状態にある。米軍事屋、金融屋を納得させながらゆっくりと進める必要があり、彼らに多少のアメを与えることによって、政権基盤を構築しようとしている。そのなかでのマティス米国防長官の訪日である。米軍産複合体に配慮する形で「狂犬」が送り込まれたというわけであり、安倍政権が考えている「尖閣の安保範囲内の確認」「核の傘」とか、とりあえずそういう次元の話ではない。トランプ政権は共和党、議会、同盟国などの「内堀・外堀」を埋めている最中であり、それを着実に実行に移しているということになる。

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