[参考URL]
【毎日新聞~<東芝>上場維持見通せず~】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170730-00050129-yom-int
東芝(6502)が屈辱の2部降格。それでも初日は株価が7%以上も上昇した。「降格なのになぜ?」と疑問に思う投資家も多いことだろう。これが株式投資の難しいところ。
東芝の「2部降格」に関しては、あらかじめ投資家の多くが知るところであった。なので、今日、実際に降格したことで、「材料出尽くし」となったのである。
また、東証一部の銘柄しか運用できないファンドなどは、昨日の大引けまでに東芝株を半強制的に売却。そういった売り圧力が消滅したため、本日は上昇したとの見方も出来る。投資家が思っている以上に、株価の動きは単純ではないのだ。
2部降格になったところで、すぐに上場廃止になるわけではないし、「売買できる」という点では流動性・換金性が確保されている。なので、特に「慌てて売る必要はない」だろう。
チャートは本日の上昇によって、いったん「強気転換」となっている。「もうこれ以上、強い売り圧力には晒されない」との見方があるからだろう。
ただ、1部の2部の差は、徐々に出てくることになる。参加できる投資家が限られており、出来高が逓減することが予想されるのだ。今、分厚い板だが、徐々に薄くなっていくことが予想される。もちろん、個人投資家が売買するレベルでは何の支障はないのだが・・・。
東芝株は「上場廃止」を含んだギャンブル株である。業績云々というよりか、「生死」を賭けた究極の「チキンレース」となっている。当然、「延命」ということになれば、シャープ(6753)のような復活劇が期待できるだろう。しかし、その逆となれば、投資家にとって悲劇的な事象が起こることになる。もちろん、東芝は「国策企業」であることから、最終的には「救世主」が現れることになるのだろうが、それまでは「ヤキモキ」する展開を余儀なくされる。心臓の悪い投資家は参入しない方が無難だ。